「ベルガモット」という名前で思い浮かべるのは紅茶のアールグレイですが、アールグレイに香りを添えているベルガモットは「ベルガモットオレンジ」です。ハーブのベルガモットは葉の香りがベルガモットオレンジに似ているためそう呼ばれるようになりました。1700年代にヨーロッパへ渡り、ハーブとしての地位を得ます。ミツバチが好むことから受粉が必要な植物の近くに植えると実付きが良くなります。松明のような緋色の花が特徴的なハーブです。

目次

ベルガモットの品種

「ケンブリッジ・スカーレット」という炎のような赤い花が一番人気があるようです。レモン・ベルガモットとう呼称の「モナルダ・シトリオドラ」は苞が赤紫とピンクの交互になります。「モナルダ・プンクタータ」という品種は苞が淡いピンクで花弁が黄色というカラーリングの美しい原種です。

ベルガモットの栽培時期

開花期は6月から10月ごろです。
植え付けは真夏と冬季を避けた比較的温暖な時期が良いでしょう。
肥料は生育期に与えます。ベルガモットは肥料が大好物です。

ベルガモットのプランターと用土

根の生育が旺盛なので大きめのプランターが良いでしょう。65センチのプランターに苗を3株ぐらいが適切です。良く茂る宿根草なので少々大きい方が楽しめますね。

用土は水はけが良い土を好みますが、やや湿り気がある方が良いというどっちつかずな感じです。乾きすぎなければ良いと考えましょう。配合は赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1ぐらいで水もちの良い土に仕上げます。草花培養土でも構いませんが、バーミキュライトを少し混ぜてやると良いですね。緩効性肥料を必ず混ぜておきましょう。

ベルガモットの種蒔きと植え付け

種蒔きは3月から5月ぐらいと9月下旬から10月ごろが良く育ちます。用土に人差し指で5ミリほどの深さの穴をあけて一粒ずつ蒔き、種が隠れるぐらいに土をかぶせてたっぷり水をかけておきます。1週間ほどで発芽するので、本葉4枚程度になったら間隔を15センチぐらい開けて植え替えてあげましょう。

苗植えも時期は同じぐらいです。植え付けてから1週間ぐらいは株元が安定するまで軒下などに置いてやります。

ベルガモットの置き場所

日光好きですが真夏の強い日差しや西日は葉焼けの原因になります。できれば朝日や午前中に日が当たって午後は明るい日陰という場所が良いですね。真夏だけは半日陰に移動させて、他の時期は日当たりの良い場所で管理すれば大丈夫です。耐寒性もあるので屋外でほったらかしておいても平気です。

ベルガモットの増やし方と植え替え

結構な速度で根が育っていくので、ほぼ1年でプランターの中は根でいっぱいです。毎年植え替えたほうが生育に支障が出ません。3月から4月と9月から10月の暖かすぎず寒すぎずの時期に作業しましょう。

株分けと挿し芽で増やせます。しかも、どんどん増えます。こぼれ種でもすごいです。

株分けも植え替えと時期は同じですが、秋の植え替えの時にはひと作業加えます。
まず株元から10センチから15センチぐらいでバッサリ刈り取ります。それから掘り上げて地下茎を切り分けましょう。春に植え替えるなら新芽が伸びだす前に植え替えを終えます。

挿し芽は梅雨ごろの5月から6月ごろが適期です。枝先から10センチぐらいで切り取って、下葉を外してから1時間ほど水揚げします。培養土やバーミキュライトに挿して半日陰に置き、水分を切らさないように管理しましょう。

ベルガモットの水やりと肥料

過湿は嫌い、乾燥も嫌い、土の表面が乾いたら水やりはこれでもかというほどかけてやりましょう。乾燥がちょっと進むとシワシワで生育が止まります。特に夏の時期の水やりは株の様子も見ながら加減してください。

肥料が切れると生育が止まり葉がカリカリに枯れてしまいます。植え付けの時に緩効性肥料を混ぜてあるので追肥は2か月に1回ほど、株元に化成肥料を置きましょう。真夏の8月は必要ないので4月・6月・9月ぐらいですね。

ベルガモットの花がら摘みと刈り込み

花が咲き終わったら早々に切り取ります。種ができるとその後の花付きが悪くなったり葉が枯れあがったりします。梅雨や秋の長雨の時期などは葉ながらにカビが生えることがあるので株ごと死んでしまいます。

葉が込み合うと過湿で株ごと蒸れて病気になりやすくなるので、適宜刈り込んで風通しを確保しましょう。

ベルガモットの病害虫対策

ウドンコ病・オンシツコナジラミなどが発生することがあります。これらは過湿や過度の乾燥により発生するので、水のやりすぎや風通しの悪さなどに注意すると防げます。花がらを放置したり株が込み合い過ぎると灰色かび病の原因にもなります。

ベルガモットの育て方のポイント

水分を好みますが、土に水分が常にある状態では株が蒸れてカビが生えやすくなります。乾燥しすぎも枯れあがる原因ですが、水のやり方を工夫しましょう。
肥料は元肥を必ず混ぜてやり、追肥は化成肥料を株元に蒔いて切らさないようにするのが生育を止めないコツです。
耐寒性はありますが、冬に落葉することがあります。夏の強すぎる日差しは苦手です。

ベルガモットの収穫と活用法

ベルガモットには風邪の予防や腸に溜まったガスを排出する働きがあります。また、ストレスが溜まっている時などのリラックス効果もあります。さわやかな香りが他のハーブとも相性が良いので、レモンバームやマリーゴールド・カレンデュラなどとブレンドしてティーとして飲むと良いですね。葉はタイムのようなスパイシーな香りと辛みがあるのでサラダのアクセントとしても利用できます。退色しにくいので水に浮かべて凍らせてアイスティーに入れると柑橘を使ったアールグレイのような香りになります。切り花としてもキレイですしドライにしてリースやポプリの材料にしても香りが立ちます。

色鮮やかなベルガモットはレモンバームなど花の目立ちにくいものと寄せ植えにしてもお互いを美しく見せることができます。

メロンの栽培スケジュール

メロンは、種から苗を立てる場合は4月上旬~下旬にかけて種まきを行います。苗の植え付けは5月上旬~下旬、8月~9月上旬ごろに収穫を迎えます。

メロンは夜間の低温に非常に弱く、15℃を下回ると生育が停滞するほか、霜に当たってしまうと苗が枯れてしまいます。そのため早い時期の植え付けは厳禁で、暖かくなってからの植え付けがポイントになります。種から苗を立てる場合はおよそ1ヶ月間の育苗期間を経て植え付けることになりますから、植え付けの時期から逆算して種まきのタイミングを決めることになります。

メロンのおすすめの品種

アリス(ノーネットメロン)
かわい~ナ(小玉ノーネットメロン)
ボーナス2号(ネットメロン)
ころたん(小玉ネットメロン)

ノーネットメロンの方が栽培が簡単なため、初めてのメロン栽培に向いています。メロン栽培に慣れてきたらネットメロンにチャレンジしてみるのがよいでしょう。

メロンの種まき

メロンの種まきに必要なもの

12センチポット
野菜用培養土

液体肥料

メロンの種まき手順
12センチポットに野菜用培養土を入れたら、ポット1つあたり2粒の種をまきます。種の上から1センチ程度覆土したら、ポットの底からしたたるくらいたっぷりと水をあげましょう。メロンの発芽適温は25~30℃、最低でも15℃は必要です。種まきは植え付けのおよそ1ヶ月前に行うため、4月に行うのが一般的です。4月の気温はメロンの育苗を行うには低すぎるため、屋内での栽培が基本となります。

必要に応じてビニールをかけるなどの保温対策を行うようにしましょう。

発芽するまでの期間中は毎日たっぷりと水をあげるようにします。発芽後は土が乾かないように適宜水をあげましょう。育苗期間中の肥料切れを防ぐため、週に1度を目安に、水に液体肥料を混ぜ込んで与えるようにします。液体肥料の希釈倍率は商品の説明書きに従ってください。
間引き
本葉が展開したら、間引きを行います。元気のいい苗を残すようにしましょう。本葉が4~5枚になったら、植え付けの適期となります。

メロンの植え付け

メロンの植え付けに必要なもの

プランター(深さが30センチ以上のもの)
鉢底網、鉢底石
野菜用培養土
仮支柱(70センチ程度)
本支柱(180センチ程度)
麻紐
ホットキャップ
メロンの苗

メロンの植え付け手順
メロンは寒さに弱く、植え付け直後の地温が低ければ生育に影響します。事前にプランターに土を用意しておき、寒冷紗やホットキャップで地温を高めておくことで植え付け後、スムーズに栽培することができます。

プランターは深さが30センチ以上あるものを選びます。まず鉢底網を敷き、プランターの底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めましょう。その上から野菜用培養土を入れ、2~3センチのウォータースペースを確保するようにします。この状態で寒冷紗をかぶせるなどして日当たりの良い場所に数日置き、地温を上げておきましょう。

植え付け前日のうちに、ポットの苗にはたっぷりと水をあげておきます。こうすることで、翌日苗をポットからスムーズに取り出すことができるようになります。

植え付け当日、まずはポットと同じくらいの大きさの植え穴を掘りましょう。メロンはつるを大きく作物のため、1株につきプランターを1つ用意するのが望ましいです。ポットから苗をやさしく取り出したら、植え穴に入れ、上から軽く押さえつけるようにして周囲の土となじませます。

メロンは過湿を嫌う作物のため、植え付け後は周囲の土を軽く盛り、株の回りが1センチ程度高くなるようにします。こうすることで株元に水が溜まり、過湿状態になるのを防ぐことができます。

苗を植えつけたら、仮支柱を立て、土から15センチくらいの高さで誘引します。最後に、プランターの底からしたたるくらいたっぷりと水をあげれば植え付け終了です。

メロンは低温に弱いため、植え付け後の時期、夜温が10℃を切るようであれば事前にホットキャップをかぶせるなどして保温の対策をとりましょう。

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