デコラゴムという名でよく流通されている観葉植物の品種がありますが、あれは通称「ゴムの木」といい、天然のゴムが採取できるためそう呼ばれるようにもなりました。見た目が立派で強靭、インテリア性があるため観葉植物としても人気があるゴムの木について、育て方や注意点についてご紹介いたします。
目次
ゴムの木について
クワ科・フィクス属に分類されるゴムの木は、乾燥にも強く耐陰性もあり、耐寒性も0℃以上の環境なら育つという初心者にも非常にありがたい丈夫な観葉植物です。流石に真冬の外などは耐えられませんが、屋内でしたら一年中元気に育つでしょう。ゴムの木は品種がとても多く、人気があり様々なところで見かけるものから希少種までありますが今回はどれにも共通するベーシックな育て方についてご紹介します。
ゴムの木と呼ばれるようになった所以は、もちろん天然ゴムの原料が木から採取できるためです。観葉植物で有名な「ガジュマル」も実はゴムの木の仲間で、共通する点は地上から出た根です。この特徴がゴムの木の仲間だという証明になります。一般的に市場で流通されているゴムの木は「デコラゴム」という品種ですので、こちらが一番よく見かける品種だと思います。
ゴムの木の育て方
ゴムの木は基本的に初心者でも簡単に育てられる観葉植物として有名ですが、確かに一度育て方を見直してみると日光や水やりに気を付ければ誰でも元気に育てられるような植物です。まず日光など置き場所の条件に付いてご説明いたします。
植物といえば日光と水で生きているイメージがあると思いますが、ゴムの木に分類される植物も例に漏れず、どれも日光が大好きです。では日光の当たらない部屋だったら育てられないのかというと、そういうわけではありません。出来れば日当たりの良い環境が理想的ですが、上記の通り耐陰性にも非常に優れているため暗めの日陰でも育てることはできます。そのような環境に置くならば、たまには日当たりの良い場所で日光浴させることで、更に元気に育つでしょう。ただしあまり強い直射日光に当て続けていると葉焼けすることもありますので気を付けてください。
そしてゴムの木は根に栄養をため込むため数日乾燥していても枯れることはありませんが、もし土が全体的に乾き気味だと思ったら、一度にたっぷりと水を与えましょう。逆に土が乾いていない場合は全く必要ありません。受け皿に水がたまっていても捨てましょう。水やりを少し忘れた程度ではゴムの木は枯れませんが、水をやりすぎたことによって多湿状態になり枯れてしまうパターンは非常に多いそうです。
温度に関しては10℃以下になると生育が止まり、0℃を下回ると危険ですが、人の生活する室内の温度であれば問題なく育てることができますので、観葉植物としては気にすることは無いと思います。
ゴムの木を長く育てるために取り組む事
観葉植物はどれもおよそ1年経ったら植え替えが推奨されます。ゴムの木は購入してから2年程たった頃が替え時だと言われており、鉢の中が根詰まりを起こしてしまう可能性もありますのでしっかり植え返しましょう。だいたい4~10月の間に済ませておくのが理想的です。大きな鉢に植え替えるとさらにのびのびと育ちます。
これらを踏まえて育てるとゴムの木はどんどん元気に育っていくでしょう。初心者の方でも気軽に育てられる観葉植物ですので、是非チャレンジしてみてください。